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8月, 2011

木曜日, 8月 11th, 2011

婚約破棄

「やっぱり、どうしてもお前と結婚して俺たちが幸せになれる気がしないんだ。」
結婚式を間近に控えたあの日。婚約者は、言った。
「他に好きな人でもいるの?」泣きながら婚約者に問いただした。
だけど、婚約者に他に女性がいるなんていう話は、どこからも聞こえてこなかったし、いつも一緒にいた私自身が、婚約者の潔白を確信していた。
婚約者のご両親にも挨拶は済ませていたし、そのあと何度が食事にも行ったけれど、嫌われているような感じはなかった。
「ごめん。俺、謝ることしかできない。ごめん・・・。」
ひたすら頭を下げる婚約者。理由がわからない。
私達の出会いは職場で、同僚たちにも祝福され、うまくいっていたはず。
私達の結婚も、誰もが当然だと思っていた。
どうせなら、思い切り嫌な振り方をしてくれればいいのに・・・。
そんなに頭を下げられたら恨むことさえできないじゃない。この人の優しさは、私が一番よく知っている。
援助交際サイトで遊んだりもしない真面目な人。
ちょっとした気の迷いだけでこんなことを言い出すような人じゃない。
「・・・わかった。」これだけ言うのが精一杯だった。
彼を、こんなにも追い詰めたのは、きっと私のせいに違いない。
自分では気がつかなかっただけで、きっと彼に嫌な思いをさせていたんだ・・・。
『もう、誰ともつきあわない。』そう、心に決めた。

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